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日々思ったことや感じたことをのんびり書いていこうと思います。


by symphonic-bone
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日記のススメ

なんだかずいぶん長い間、何も書いていなかった気がします。
気がします、じゃなくてそうなんでしょうね。
ところでわたしは、これとは別に15歳のときから日記をつけています。そろそろ書き出して5年になるわけです。
この面倒くさがりのわたしが、なぜこんなに続けることができているのか。
きっとそれは、わたしが日記を書き始めたその日の出来事が影響しているのではないかと思います。

あれは忘れもしない5年前の11月14日のお昼休みのことです。
その日は偶然にも給食のおかずが焼き鮭でした。
担任の先生が休みだったので代わりに副担任のちょっと変わった先生が来ていました。
わたしは先生と仲もよかったので、近くの席で給食を一緒に食べることになりました。
「先生見てくださいよ、今日のお昼ご飯、鮭が!」
「本当だね、ぼく大好きなんだよ」
「あ、わたしも」
「気が合うね」
「本当ですね」
「・・・今日の晩御飯も、鮭を焼いてもらおう」
「うっわ、じゃあわたしもそうする!」
という、しょうもない会話をしていると、近くにいた友人がぽつり。
「そんな夫婦みたいな会話するん、やめてくれる?」
その友人の冷めた目がおかしくて、その日の夜はそのことを書き残しておかなければ、と思ったのが始まりなのです。
ちなみに、その日の夜に家に帰ってからこの話を母親にすると、あきれられたついでに鮭を焼いてくれました。

いくら覚えておこうと思っても、いつしか記憶というのは薄れてゆきます。
よっぽど印象的なことは、言葉にして残さなくても頭に入っているのかもしれないけど、でもやはり完璧に残るわけではありません。
悲しかったことは、美化して残そうとする。
楽しかったことは、さらにいいことだったというように残そうとする。
みんながみんな、そうではない事はわかっています。ただわたし自身はそういう性格なので、起こったことはきちんと書き記して後で見て笑ってみたり、あほやったなぁと後悔してみたり、今思い出しても悲しいと泣きそうになったりするのです。

日記にだけはどんなことを言っても許されるのだと思っています。
思ったけれども言えなかったこと。
とてもとても言いたかったこと。
言ってしまって後悔したこと。
どんなに悲しいことでも、どんなにプラス思考の思い込みでも。
誰かに対する優しい思いやりも、悲しくなるような中傷も。
日記は何も言わず、ただ静かに黙って聴いてくれています。
それがとても、わたしにとっては心地いい。
まぁ、日記帳の立場にたてば、たまったものじゃないでしょうが。

わたしにとって日記帳というのは過去へ旅するときのパスポートみたいなものです。
その旅が、悲しい想いで埋め尽くされてなければいい。
そんな風に思います。
モノを書けるというのは幸せなことです。何かがあったと書くということは、大概誰かとつながりがあるということだからです(一概には言えないのですが)。
たとえどんなことであっても、誰かと一緒にいてこう考えたのだと後で見返すだけで、それだけでうれしいことなのだと思います。

あ~・・・、だから日記はやめられないのです。
by symphonic-bone | 2005-10-03 23:00 | 友達とのこと