人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日々思ったことや感じたことをのんびり書いていこうと思います。


by symphonic-bone
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

優しさの架け橋

ずいぶんと長い間、忙しくしていたり自分が不安定でふわふわしている日々が続いていたので、本当に久しぶりに何かを書こうという気になりました。
不安定だった間は、友達に堂々巡りのことばかり吹っかけては泣きながらメールをして、わざわざ早く練習場所に来てもらって話を聞いてもらったりしていました。
学校の帰りの電車の中でぽろぽろと涙をこぼすわたしを、周りの人は奇異の目で、また物悲しそうに見ていたのが印象的です。
部屋で1人で酒をあおって、珍しく酔って寝転んで目をつぶった覚えもないのに気づけば朝になっていました。
そんな日々をすごしていたのです。

元に立ち返ってみてから考えると、本当に何のことはないことなんですよね。
いつもなんですけど。
でも、その時のわたしにとっては人生を左右するほどの大問題に感じられているわけです。
ほかの人が聞いたら
「えっ、なんでこんなことで悩むの!?」
というようなことです。
誰が名づけたのかわかりませんが、それをマイナス思考といいます。

悲しいことにプラス思考というのがどんなのかわかりませんが、あまりにひどいマイナス思考になるとどんな気分になるのかなら、いっぱい話せます。
ここでは割愛しますが、要は一歩間違うと自殺しそうな勢いです。
笑い事じゃないですが、中学生のころからあまりにもひどいマイナス思考の時には「手記」をつけます。カウンセリングの一種です。
後で見直して、いつも今生きていることにほっとします。
わたしのこの性格は、直せるのかどうか。
自分でもわかりませんが、少しずつましにはなって来ているようです。
周りの環境のせいでしょうか。

それでも、わたしはこんな性格ですので気分にむらが出やすい・・・つまり浮き沈みの激しい人間です。
この間も、いろんな人がいる前だというのに、発作的にチューナーを床にたたきつけてしまいました。
単に自分にいらだっただけでしたが、周りの人に心配をかけるべきではないと痛感しました。
ともかく、その思考回路のせいでせっかくの約束もおじゃんになったりします。

わたしは、だから人と付き合うのは苦手です。いつ傷つけてしまうかもしれない、そんな不安ばかりがよぎり、相手を傷つけないために・・・相手に傷つけられないように、自分から進んで傷つこうとします。
最近わかったことです。
「わたしのことうっとうしいんやろ、嫌なんやろ。ならもういいよ」
こういって、相手がどう思っているかも確かめずに自分からひこうとします。
ところがこの間は、ひこうとしたのに引っ張られました。

わたしはマイナス思考の度が過ぎるということから、
「わたしってこんな人間やから、こんなのと一緒にいるのはもう嫌と思うならそう言ってよ」
と、自分の中身を説明した上で言ってみました。
そんなことを言ったところで
「あ、うん。そうする」
というような人はいないかもしれないのですが、でもわたしをうっとうしく思ったら、だんだん避けてはいくだろうと思いました。
その相手のことが大切だから、傷つける前に・・・傷つけられる前に離れようという魂胆です。
ところが、その時相手の人物はこういうのです。

「何言ってるの」
わたしは思わずきょとんとしてしまい、気の抜けた声で
「へぇ?」
と言ってしまいそうになりました。携帯電話に向かって。
なんだかなぁ、虚しいですね。
「僕がそらちゃんに対して感じることも、そらちゃんが僕の言動に対して感じることも全然違うんやから。違って当たり前。だから、大丈夫」
・・・わたしは、ふっと気が緩んでへなへなと布団に転がりました。
そうか・・・そうなんやね。
また何も気づかずに大切なものをひとつ失くすところでした。
もっと素直になっていいんだよ、と言ってくれた友達の言葉が胸に響きました。

自分に優しくある前に、目の前の誰かに対して優しくなりたい。
それは、わたしがずっと昔から考えていることです。
でも、多少は自分のために優しくなるのも必要かもしれない。
素直になって、目の前の誰かに甘えてみるのも許させるのかもしれない。
優しさは相手のこころに架けるだけじゃ意味がないのです。
相手からも架けられてこそ、意味を持つのだと思います。

優しさの架け橋。
わたしの大切な人たちのこころとこころをつなぐ、その橋の上はとても暖かい風が吹くのです。
by symphonic-bone | 2005-10-18 10:19 | 生きること