日々思ったことや感じたことをのんびり書いていこうと思います。


by symphonic-bone
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生きているということ

最近はめっきり寒くなってきたというのもあるのだとは思いますが、ほんとうに、今までどうやってあ起きていたのかわからなくなりました。
なにしろ、10時まで寝ていた次の日も、1限があるというのにはっと気づくと8時20分。
・・・やべぇ。
でもどうしようもないので、2限に間に合うように家を出ました。

いったい何が原因なのか、行きの電車の中で考えていました。
一応、携帯電話のアラームはなるように設定されています。
・・・でも覚えてないよ。
ということは、聞こえなかったてことか。おかしいな、今まで同じ曲の同じ音量でちゃんと目覚めてたのに。
・・・まさか、曲を聞き飽きた、と?
そんなばかな!だって、ドヴォルザークの交響曲第8番ト長調なのに!
・・・ドボ8の時代も終わったか。
そこまで考えて、あまりの馬鹿らしさに笑いそうになりましたが、脳が聞き飽きたのかもしれないというのはあながち間違ってはいないのかもしれません。
実際、違う曲にしてみるとすんなり目覚めましたとさ。

国民の祝日である11月3日、でもわたしは学校に行ってそのあとはバイトに行きました。
わたしのバイト先である某100円ショップ素材発信館では、毎日50万前後の売り上げがあります。
50万円というと、100円商品が・・・5000個ですか?そんな忙しさです。
商品の中にはわたしたちでも
「何でこんなのが100円もするんだろう」
と思うものや
「こんなのが100円で買えるとは・・・」
という商品もあります。
いちゃもんをつけてくる客に限って
「何でこんな商品が・・・」
のほうが多いです。そのうえ、明らかに使ってあったりして、いらなくなったからお金を返せだの言ってくる人がいます。
必死でわたしに訴える、そんな人を見ているとなんだか不意に物悲しくなったりしてしまいます。
そのことをわかってくれたのは以前書いたときに登場したあの「お兄さん」です。

お兄さんはわたしと同じく
「嵯峨野線でいってらっしゃい(注:JRのキャッチフレーズです。もちろん、奈良線でいってらっしゃいや琵琶湖線でいってらっしゃいもあります。わたしとしては行ってきますといいたいところですが)」
をしています。嵯峨野線沿線の人なのです。
彼のことを仮に千代川さんとします。最寄り駅が千代川なのです(千代川は京都から約30分、園部から10分です。亀岡市になりますが)。
千代川さんはとても頭のいい人ですがなんとなく偏屈で面白い人です。
理知的で冷たい。
わたしの最初の印象はそんな感じでした。
わたしが打ち解けてくるに連れて、千代川さんはいろんなことを話してくれました。

「絶対城陽のほうが田舎や!」
「いや、千代川です!」
そんなやり取りも毎回行われています。
「あんたらなぁ・・・。どっちも京都から30分なんやから、同じや、同じ!」
仲裁に入ってくれた大津さん(同じく最寄り駅が大津なので)はため息をつきつつそういいます。
わたしと千代川さんは仲が悪いわけではありません。
時には将来のことや今不安なことも話し合います。
あるときの印象的な出来事として、こんなことがありました。

「わたし、悲しいです」
「なにが?」
日曜日の夕方、わたしはため息をついてぽつんと言いました。
洗濯洗剤を出そうとしていた千代川さんは思わずわたしのひとり言に答えてしまいました。
「案内とかしても、それが当然のようにする人たちって多いじゃないですか。悲しくないですか?あと、レジでもありがとうって言ってもらえたらうれしいですけど、お金を投げるように置いて去っていく人とか・・・。悲しいですよ。そんな態度しか取れへんなんて。別にありがとうを言ってもらうためにやってるわけじゃないですけど・・・」
千代川さんはしばらく考えた後に予想外に優しく笑うと
「それは、そらがやさしいからそう思うだけやで。かわいそうな奴やって思っといたらええねん」
「そうですか?」
「あぁ、そんな風に悲しいって思うのは思いやりやけど、ありがとうも言えへん奴なんか三下やで。そらより三下や」
「ははは。あたしよりですか」
「せや。バイトの中やったらそらが一番三下やけどな」
わたしは笑いながらも、そんな千代川さんを横目で見ました。
彼がそういうのはわかっていました。わたしが落ち込んで元気がないときに限って、彼はそうやって励まそうとしてくれるのです。
悲しいと思うのは思いやりかもしれない。でも、千代川さんの考え方もまた、思いやりです。

ありがとうが言えない奴はかわいそうだ・・・。
哀れんでいるだけかもしれませんが、千代川さんは
「おまえはありがとうをいえる、だからかわいそうなんかじゃない。大丈夫だよ」
そんな千代川さんの声が聞こえたような気がしました。
わたしの人間関係の中でも、千代川さんは異色の人間です。
出会えてよかったと、心から思います。

働いているといろいろなことがあります。
楽しいだけじゃ済まされない責任もたくさん負います。
でも、そこでしか出会えない関係もあります。
わたしにとっては練習や出かけること、日々の言い争いなどもすべてが大きな出来事です。
生きているというだけで、いろいろなことがめまぐるしく起こります。
季節も知らないうちに移り変わります。
その中にもしかし、変わらない何かがあるのだと思うのです。
それを感じながら、今日は筆をおこうと思います。
ちょっと長くなってしまってすみません。読んでくださった方、ありがとうございました。
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by symphonic-bone | 2005-11-04 14:17 | バイトのこと