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日々思ったことや感じたことをのんびり書いていこうと思います。


by symphonic-bone
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中央広場にて

学年がいっこ上がり、同時に勉強できる専門科目も昨年より多くなります。
わたしは測量学を学ぶべく「測量学および実習」という科目を登録しました。
・・・ええ、知っていましたとも。
測量というのは単に測るだけじゃなく、数字たちがいっぱい出てくるということも。

測量学および実習ということは、その名のとおり「測量学」と「実習」がセットになっています。通年で6単位、3限4限と連続して授業は行われます。
1回目の授業では測量学の概論を学び、その際にはわたしの尊敬する伊能忠敬さんの話ももちろんでてきましたよ。
習ってみると、彼は本当にすばらしい人だったんだなぁと思います。
今地図を手元におくことが出来るのは、まさしく彼のおかげです。
すばらしい。

・・・で、第2回目の昨日、わたしたち受講生は「目測」と「歩測」という測量の技法を教えられた後、実際にフィールドに出て歩くことになりました。
わたしはどうも、目測は基本からなっていないようです。
目で見て
「あ、これやったら18メートル50」
と思った距離を、実際測りなおすと「30メートル」だったりして、思わず苦笑。
そして歩測と言うのは、まぁ漢字のとおりなんですがまず自分の歩幅を測った後、歩いて距離を測ります。落ち着いて歩かないと、数え間違いや広い歩幅で歩いてしまったりして、もう大パニック。
でも、歩測の方はちょっと練習してみると楽しく使いこなすことが出来るようになりました。

その昔、伊能忠敬が日本全土を歩いて地図を作った際、彼は歩測で距離を測って地図を仕上げたというから驚きです。
わたしは先生に与えられたミッション、中央広場沿いを回って歩測で距離を出せ を必死でこなしながらそんなことを考えました。
測量学を専門にするほどに数学にも物理にも長けていませんが、でも本当に楽しいと心から思いました。

ところがですね、そんな風に一生懸命みんなで歩いていたときです。
ちょうど休み時間の学生たちが広場を横切ります。
しかし必死になっているわたしは、よけることも出来ずに直進です。
だって、よけたら数がわからなくなる。
「よし、43歩」
と思ったとき、後ろからさっきの学生たちの笑い声がします。
「何この人ら」
「歩幅研究会ちゃう」
ほ・・・歩幅研究会!?
すると、わたしの横で歩測の結果を紙にメモしていた同じ班の人がぼそりとつぶやきました。
「そうです、ぼくらは歩幅研究会・・・」
なんて失礼なこと、と思ったわたしはそこで笑ってしまい、こんな日もあるかと思ったりしたのでした。

地球を測る・・・。
なんだかとても壮大で難しいことのようで、かといって口に出すと壊れてしまう夢のような言葉です。
地理学はまだまだ奥深いと思ったりしました。

いつか歩幅研究会から公認団体に昇格したいなと思うこのごろ。
今はただ、測量学という勉強を楽しもうと思いました。
by symphonic-bone | 2006-04-21 09:38 | 授業のこと