こんにちは、そらです。
またも長い間放って置いた間に、時間だけがどんどんと前に進んでいました。
早いもんだ・・・。
さて、去る11月18日、つまりプレゼンで潰れて先生にため息をつかれた翌日ということになりますが、演奏会の本番を迎えました。
その日は朝から花先輩と一緒に美容院にいく約束をしていて、先輩はきれいで、わたしはすごい頭に変身させられて・・・いや、頭のできはすばらしかったのですが、いかんせん顔やからだと一致していないというか、なんというか・・・会場に向かいました。
まだまだ時間はあると思っていたのに、気づいたらゲネプロが終わり、気づいたらお客様がご来場され、気づいたら舞台袖で待機していました。
前日のホール練習の時点ですでに手には冷や汗をかき、ひざはがくがくと震えていたわたしでしたが、本番は震えることすらできずに、入場してからはただいすに座って羊を数えていました。
だって、なんだか緊張に押しつぶされて発狂しそうだったんですもの。
こんなことって初めてでした。
序曲でもがんばらないといけないところが多く、張り切ってから回りしてはみんなに迷惑をかけていました。
トップである後輩と2番を吹く花先輩、この2人にはよく指導を受け、励まされてきました。
本番がすごくすごく心配でしょうがなかった・・・。
また、メインの曲のほうは指揮者に対して腹立つあまり
「あぁそうだよ、どうせはじめは誰かさんの代吹きから始まったんだもん!放っといてよ!」
と開き直って意固地になっていましたが、2人の先輩に支えられ、やってきました。
もちろん、上のようなことは口に出していうことはありませんでしたが、たびたび
「そうですよ、わたしは代吹きです」
とぼそっと言っては、困らせていました。
「代吹きじゃない」
「そらちゃんは正ポストだよ」
そんな先輩たちの言葉が、今でも心に浮かんでは消えていきます。
さて。
そして本番の演奏ですが、序曲はともかくおしかった。
いや、惜しいなんてものじゃありません。音を落としてしまったのです。
あぁ・・・。
ソとミのフラット・・・拾いにいきたい。
演奏終了後、すみませんでしたと謝ろうとする前に、後輩が頭を下げました。
「音が出ませんでした・・・」
なんと同じ部分で間違いを犯していたようです。
わたしは自分の間違いに必死で、全く人の音を聴けていなかったということが発覚してしまいました。
そのあと、その後輩の潤んだ目を見て、
「あぁこの子なら、次は絶対間違えない。もっともっとうまくなるんだろうな」
と漠然と思いました。
本当に、そこだけ全く悔しい思いをしました。
もうひとつの大曲は、まぁ出番まで舞台に上がってから30分弱待つという曲で、恐ろしい長さでした。
その間には羊を数える余裕さえなくなっていて、きょろきょろと目だけ動かして先輩の様子やお隣のコントラバスの様子を窺っていました。
そして出番・・・。
もう何もあえて書きませんし書けないのですが、序曲のときや昨年の演奏会本番のときのように表立った間違いはしませんでした。
四分音符が最後に破裂したのは悔しかったのですが。
ただ、指揮者の言うことが正しかったのかもしれないと思って、なんだか悲しくなっただけです。
・・・やっぱりわたしは、この曲に関してはまだ代吹きのままだったのかもしれない、と。
終わったことでくよくよ言うと、また昨年の二の舞になるので、しばらくは何も考えずにすごしたいと思います。
余談ですが、演奏会が終わって駅まで歩いているときに地図君からメールが来ました。
「これであとは旅行のことを考えるだけだね!」
あはは。
そうだけどさ・・・。
聴きに来てくださった方がどう思われたかはわかりません。
ただ、その方たちの心に響く演奏ができていればいいなぁと思います。
ありがとうございました。
違うパートの友達、きてくださったお客様、卒団された先輩たち。
本当にありがとうございました。
そしてなにより、つらいときも一緒に支えあって練習してきた、トロンボーンパートというわたしの大切な「家族」たち。
ほんとうに、ありがとう・・・。