日々思ったことや感じたことをのんびり書いていこうと思います。


by symphonic-bone
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演奏会 その1

5月も末です。そらです。
ちなみに、上のタイトルは間違って1がついたわけではなく、わざとです。
ということは、2もあります。しょうもない話なんですが、2のほうは・・・。

さて、先日わたしの所属する交響楽団で演奏会がありました。定期演奏会というやつです。
わたしは恐れ多くも2つの曲に挑戦することになっていました。
序曲、サブ。
本当に長い戦いでした。

昨年の12月から曲を聴き始め、そして今回本番を迎えたわけですが、その間にいったい何度楽譜を床に投げつけて、やめます!と言おうとしたことでしょうか。
きぃーっとなると見境がつかなくなるので、周りの人もどれだけわたしの扱いに手を焼いたことでしょう。
それでもわたしを見捨てずにきてくださって、本当にありがとうございました。

本番の会場までのアクセスには、わたしの苦手な地下鉄を利用しました。
・・・はい。地下鉄は苦手です。
こんぺいとうの踊りという曲、子どもの喚き泣く声、地下鉄、タバコ、押し売り。
人生で最も苦手とする五大要素です。
しかし、早いのは確かなので、クラちゃんがせっかく一緒に行こうと誘ってくれたからというのもあり、地下鉄に乗りました。

その道中も、なんだかまだ本番だという気がしないという話をしていました。
「今日は、大きなホールを借りてのホール練だよね」
彼女の問いに、わたしも笑ってうなずきます。
ほんとうに、なんだか本番がやってくるという気がしませんでした。
それがいいことなのか悪いことなのかはさておき・・・。

わたしはロビーに出てお客さんの相手をする係(というか、ひたすら笑顔を崩さない係です)だったので、開場してしばらくも笑顔のまま頭を下げていました。
わたしは序曲に出るので、途中で抜けて楽屋に戻ります。
そこで演奏会用の衣装に着替えて・・・そこでやっと、今から本番だという恐怖とともに、わくわくといった感情が芽生えました。
そうだ、今日・・・今までの練習の集大成を、たくさんの人に聴いてもらえるんだ・・・。

自分で言うと馬鹿みたいですが、でも本当に自分なりにがんばってやってきたつもりでした。
家に帰って、何度泣いたことやら。
原因はまぁ。毎回が練習のことじゃなかったにしてもです。
20歳を過ぎてもこんなに泣いてばかりの日々だとは、今後のわたしの人生が思いやられます。
思い出すのは、合宿先の雪景色。
ドボルジャーク、チェロ協奏曲の1楽章の真ん中あたりのメロディーは、まさに雪がしんしんと降る景色にマッチしています(多分わかってくださる方、いらっしゃいますよね)。
あぁほんとうに、長い道のりだったなぁ・・・。


演奏自体の感想は、ここでは控えておきます。
ただわたし自身は、自分がお客様に伝えたかったことの8割くらいは出すことができたのではないか、なんて思います。思いたいです。
もちろん、悔しい思いをした箇所もたくさんありますが、それでもわたし自身はとても満足しました。
 あのナブッコのコラールのAdur。
Adurって、あんなに暖かくていい響きなんだと気づかされました。
 ドボコンの、迫力あるトロンボーンの音。
練習部屋ではいくら一緒に練習していても、音はこもってしまいます。
ホールで隣の音を聴き、わたし自身も吹いたときの快感といったら。
血液が、身体の隅々にまでいきわたって、本当に気持ちよかった。
これぞ、音楽の真髄。

残念ながら、メインであったドボ8を聴くことはかなわなかったのですが、出来がどうであれわたしは今までドボ8を吹く彼らがどれだけ一生懸命に練習してきていたかを知っています。
それは、何よりもすばらしいことです。
みんなで1つの音楽を創り上げることができた・・・。
それは、何よりも幸せなことです。
わたしも「みんな」のひとりとして一緒に音楽を創れて、ほんとうによかったと心から感謝します。
ありがとうございました。
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# by symphonic-bone | 2006-05-30 15:09 | 練習のこと

年をとるということ

つい先日、ついに1つ年をとる羽目になりました。
つまりは誕生日が来たというわけで、それは仕方ないことなんですが。
昔は誕生日がすごくすごくうれしかったのに、今回は珍しく気づいたらその日が来ていたという感じです。
つまりやっぱり、そういう感慨がなくなった分年食ったよなぁ・・・。
そんなふうに、思います。

誕生日だから何か特別なことがあったわけでなく、何か特別なことをしたでもなく1日は過ぎていきました。
その間に高校のときの友達がメールをくれて、偶然お昼休みに練習に来ていた友達におめでとうと言ってもらい、あと花先輩も誕生日を祝ってくださって、それなりにいい日だと思ったりもしたのですが、わたしは17時50分まで授業の後18時からtuttiだということで、かなりあせって1日を過ごしました。
走ってホールに行って吹いて、早退される先輩の代吹きもしたら、終わったらすでに20時半。
あっという間の何時間かでした。
すでに誕生日だという意識もなく、先輩に言われるままに残って後片付けをして、さっさと家に帰ろうと思いました。
ところがです。

階段を下りると先輩が手持ち無沙汰に立っていて、なんだなんだという間にまどちゃんも3人で部屋に戻りました。
部屋を開けると真っ暗で、まさかと思うまもなく有名な誕生日を祝う曲のメロディーが聴こえてきます。
わたしは立ち尽くし、目を見張りました。
わたしの年の数だけろうそくの立てられたケーキ。
言葉もありません。

わたしは最近、ずっと考えていました。
生きていていいのだろうか・・・。
誕生日というのは、その人の生まれた日を祝うことです。その人が生まれたことを祝うものです。
なんでわたしが生まれたことを祝ってもらえるんだ。
そんな風に、その日1日もずっと思っていました。
誰もそんなこと思っていない。
いなければいいとみんな思っている・・・。
そんな風にひねた考えをしていたのに、ろうそくを立てられたケーキと、息のあった演奏と、それから「おめでとう」という言葉で、はっとわれに返りました。
あぁわたしは、ここにいてもいいのか・・・。

いろいろ考えさせられる誕生日でしたが、今までのどの誕生日よりも心に残りました。
わたしは思ったより大事にしてもらっていて、自分で考えている以上に幸せなのかもしれない。
そんなことも、思いました。
それはわたしにとって、何よりの贈り物です。
まどちゃん、理系君、チューバ君。先輩、それに後輩たち。
ほんとうにありがとうございました。

帰り際にクラちゃんからプレゼントと手紙をもらいました。
手紙の最後には、こう書かれていました。
「大好きだよ」
ありきたりな言葉かもしれない。でもちょっと飾った言葉も、気障ったらしい言葉もこの言葉にかなうものはないなと思いました。
真っ直ぐ、心に響く。
彼女にそんなことをいってもらう価値のある人間かどうかわからないけど、素直にうれしいと思いました。
この1年間、自分に素直に生きて生きたいです。
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# by symphonic-bone | 2006-05-24 09:14 | 生きること

さよならの持つ意味

最近なんだか異常に疲れています。
単純な疲れじゃなく、なんていうか・・・なんていったらいいんでしょうね。
わたしもなんだかんだで現代人だなぁ、疲れた疲れたばっかり言って。
ーなんて考えていられるくらいだから、今はまだ余裕があるみたいですね。

いろいろ考えることはあります。演奏会の前日の金曜日にゼミでプレゼンがあることとか、同じく金曜日はゼミの飲み会なのに行けないとか、その翌日の土曜日が本番だとか、それが終わったらしばらくの間さようならを告げなければならないとか。
そう、さようなら。
あんまり好きな言葉じゃないんですよね。だから大学に入って、練習後は「さようなら」じゃなくて「お疲れ様です」って言えばいいからほっとしてたのに。

たとえばわたしは、いつどこで歯車が狂ったのかわからないのですが、性格そのものに問題があります。
だから、地図君と約束して週に1回会うことになっても、いつの間にか「会いたい」が「会いたくない」に変わります。
ちょっと意味が不明な感じですね。
・・・わたしは、嫌なんです。
最後に別れるときが、つらいんです。
たとえその日は1時間半楽しく話してて、でも時間がきたら
「じゃあね、ばいばい」
です。そりゃ、仕方ないんですよ。1日中一緒にいられるほどの余裕もなければ、家族でもないんだから帰るべき家は違うわけで。
1日が24時間より長かったら、そんな事もなかったのかもしれませんが。
向こうに無理を言わせたくないから、
「また来週会おうね」
は言えません。かといって、同じサークルにいた頃のように
「また明日ね!」
も気軽に言えません。黙って見送るだけ。
彼がいつか気づいてくれたらいいのにと思います。
悲しそうだなって。

わたしには昔、よくありがちな「いじめを苦に自殺」を目論んでいた中学生の頃がありました。
どうやって生きてきたと思いますか?
「また明日」
と声をかけられて、その言葉を頼りに生きていたんですよ。
何人かがこれを読んでくださって、「えっ」と思われるでしょうね。
でも、毎日を必死でこなしていたわたしにとって、そのころは「明日」なんてこないものだった。
むしろ、来てほしくなかったんです。
「明日」になったら、また学校がある。行かなくちゃ。でもいきたくない。「今日」は何とかやり過ごしたけど、でも・・・。

そんな心を敏感に見抜いたのは、もう退職されましたがその当時わたしの中学校で吹奏楽部の顧問をしていた先生です。
先生は毎日わたしに言いました。
「また明日、練習で」
最初はぶっちゃけうっとうしいとさえ思いました。仕方ないですよね、反抗期の中学生ですから。
でもいつのころからか、わたし自身から先生に向かって
「先生、また明日!」
と言えるまでになっていました。もちろん、簡単にではありません。うざったい時期や無気力な時期や、その他もろもろの時期を越えて、先生に笑顔を返せるようになったわけです。
わたしの青春の大半は真っ暗だから、そう考えたらこの思い出って比較的明るいものなんです。

さよならって言ったら、なんかもう会えないような気がするんですよね。
だからできるだけ使いたくない。
でも今度どうしても言うときは、せめて、そのさよならにありがとうの気持ちを込めて言えたらいいのにと思います。
いくら腹が立つことがあっても、内心嫌われていても、心の中では罵倒しあっていても、でもわたしがいままでいたあの場所は、「家」だったと信じています。
暖かい「家」。
変な「家族」たち。
また会える「さよなら」を言えたらいいなぁ・・・。
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# by symphonic-bone | 2006-05-17 16:13 | 生きること

社会勉強とは

突然ですが、わたしは4月の頭で某100円ショップ素材発信館を辞めていました。
・・・え?
たいした理由もありません。ただ、「バイト」を強制する会社が気に食わなかったのです。
平日に3回、日曜日は1日中、さらに祝日まで、「入れ」とおっしゃいます。
おかしくないですか?それともそう思うのはわたしだけだったのでしょうか。
ともかく、平日に3回もバイトに行っていると、平日に2回は練習があるわけで、勉強する暇もないからということで、すとんと辞めました。
でも、そうしたらわたしの中からなにかがすとんと抜け落ちました。

新しいバイトをしていました。京都駅の地下にあるポルタの中の、お寿司屋さんです。
立地も悪くないし、わたしにやり方を教えてくれる先輩も、とても優しかった。
・・・でも、何か違う。
素材発信館ですべてを学んだときは、
「あぁ、先輩は優しい」
と思ったことは1度もありません。
「こら!ほんまにおまえは・・・」
という風にして、育てられました。
辞める前はその言葉に裏返しの愛情まで感じるほどだったのに、でもわたしは何もかもを捨てて、そこからいなくなることを選んだのです。

わたしが辞める少し前に、同じ大学の3回生に編入してくるという人が入ってきました。
彼とはそんなに長くの付き合いでもなかったのに、どういうわけかメールでやり取りをするほどの仲にまでなっていました。
彼は、わたしが辞めることを知って心から悲しんでくれているようでした。
・・・と書くと、また聞こえがいいのですが実際は、
「ほんと残念です」
と、怒られました。
同じ大学だからこそ、祝日に学校があるというのも同じだし、忙しいのも同じだ。
彼にはいろいろぐさぐさ言われました。
それでも、わたしは去ることにしたのです。

お寿司屋さんのバイトは、それなりに順調でした。
残ったお寿司はいただいて帰ることもできたし、もともとその店のいなり寿司が大好物だったので、わたしとしては願ってもないことでした。
でも・・・でも、何か違う。

本当は辞めたくなかった・・・。
これは本心です。
人間関係にも恵まれていたし、何せほとんどの商品が100円ですから、やりやすかったのもあります。
でもそれ以前に、楽しかった。
いくら何といわれようと、楽しかったんです。
変な客もいっぱいいたし、ありがとうも言わない三下もいました。
でも、本当に楽しかった。
辞めたくなんか、ない・・・。



なので、もう一度出戻りすることにしました。
幸い、退職者としてまだ総務部に何も送っていなかったので、わたしは単に休職していただけの状態だったのです。
さらに、店長に話すと
「え?別に平日3回とか入らんでもいいよ」
「・・・。」

結局この1ヶ月はなんだったんだという感じですが、これはこれでいい社会勉強でした。
もう大学を出るまで、辞めない。
罵倒されてののしられても、続けようと思います。
あんまりうれしくないのですが、罵倒されることは快感です。
あぁ、これほどまでにわたしのことを見ていてくれたんだな、と思うと。
ちょっとぼんやりしていただけで、やいやいうるさいですから。
自分に負けずに、頑張ります。
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# by symphonic-bone | 2006-05-01 10:40 | バイトのこと

野外実習

野外実習って、まぁその言葉の通りなんですけど、これも地理学の醍醐味だとわたしは思っています。
地図を片手に、フィールドを歩き回る。
まぁ、変換するとそんな意味の授業です。

野外実習なので屋外に出るのは確かなんですが、1回目の講義で
「フィールドワークのことですが」
と先生があっさり配りだした紙を見てわたしは飛び上がりました。
「日時:8月3日から6日
場所:北九州市
集合場所:JR下関駅コンコース」
に・・・二の句が継げない。

友達との待ち合わせで、
「じゃあ京都駅の烏丸口ね!」
とか、
「アバンティね」
とかはありますが、なんなんだ「下関駅」って・・・。
シラバス、ちゃんとみたはずなのに。
でもわたしの向かいにいるクラちゃんは平然としていて
「そら、下関までなにで行く?」
ひゃあ。
「そ・・・そやね、普通列車かな」
でも、待ち合わせの時間が朝の11時半なんですよね。
たぶん青春18きっぷでいくと、途中、駅のホームで泊まらせていただくことになりそうです。
却下、却下。
するとクラちゃんは特におかしいとも思わずににっこり笑うと
「あたし、新幹線かなぁ・・・」
なるほど、それが一番手っ取り早い。

練習部屋で、九州出身の理系君に
「今度北九州いくんやけど、うらやましいやろ」
みたいに言うと、彼は苦笑して
「ていうか、歩いて関門海峡わたるとか、しぶい」
「うらやましい?」
「うん、まぁ」
意見強要。

せっかくなので、どうせ行くならちゃんとしたプランを立てて下関まで行きたいと思います。
8月になるのが楽しみです。
地理でよかった。
こんなときにも、そう思います。
自分の知らない土地を歩くのって、心が弾みますよ。
新しい何かを見つけられるような気がして・・・。
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# by symphonic-bone | 2006-04-30 11:45 | 授業のこと

のんびりしたいとき

最近、何をするにも疲れているようです。
考えることにも、練習をすることにも、何かに対してわめいて当たり散らすことにも。
なので、地図君と約束してちょっと暇なときにしゃべってみるか、ということになりました。
といってもひまなのはわたしのほうで、おそらく彼は忙しいのですが、そんなことはわたしには関係ありません。
・・・いえ、すごく気にしてもういいよって言おうとしたのですが、言うとまた彼が烈火のごとく怒りそうな気がしたのでやめただけです。はい。
お互いの空き時間に、話すことになりました。

その日はよく晴れていて、4月になっても寒かった今年ですが、本当にいいお天気でした。
わたしがその場所に着くと彼はベンチに座って本を読んでいて、おはようと言うとにっこり笑って顔を上げました。
と、ここまで書くときれいな小説のようですが、実際今月は何度も絶交状態が続いていたので、本当はすごく行きづらかったのです。
あって話したいといったのはわたしなのに、土壇場になって正直行きたくないと思って彼が断ってくれないかなとメールを待っていたので、わたしのほうが地図君より遅く着いてしまいました。
絶対見抜かれてた。
その笑顔で確信して、今日のため息1回目。

彼と話しているとなんていうか、ほっとします。
話していて元気が出る人や、笑える人、楽しい人、明るくなれるような人、素直に自分を出せる人・・・いろんな人がわたしの周りにいますが、彼は「ほっとする人」という珍しいカテゴリの人間です。
たまに、自分と似てるんだろうなという気もします。だから、ほっとする。
彼に自分の姿を映して、それをみているような・・・。

でもなんか、話していてたまに遠くをぼんやり見つめていたりするから、やっぱりわたしと話すのは嫌なのかとか思ったら、
「ここから大文字山がちょうど見えるから面白い」
とか言い出すから、やっぱ意味がわかんないんですよね。
ちなみにわたしはテレビでしか大文字焼きを見たことはないのですが、わたしの父親は大文字焼きのすぐ真横にいたことがあるらしいです。火消しのほうなので。
でもそれって、見たというかなんと言うか・・・。
むしろ見えない。

地図君の親は大学の先生です。なので、わたしは普段やたら受けることは出来ない彼の父親の講義をもぐりで受けたことがあります。
ま、1回目の講義だったということと、もともと理科の基礎があったので、受けてきました。
そのとき配られたプリントに、
「講義が終わってもすぐに席を立たず、休み時間の間にその日の講義の復習をすること」
という言葉があって、そのことを彼と話していました。
「すごいいい言葉やとは思うけど、次授業あったらどうするん?」
わたしがたずねると
「僕もそれ言ったけど、無視された」
大学の先生って、そんなんなのか・・・。
でも本当に、そういうことが毎回出来たらいいのにとは思います。
友人であるまどちゃんは、やってそうですけどね。

練習の話をしました。帰っておいでよというと、無理という話。
ミサキちゃん、かなちゃん、何とか言ってやって。
でもわたしの話に耳を傾ける彼を見ていると、本当は戻ってきたいんだろうなとなんとなく思います。
だって、自分から
「27日、授業が早く終わってくれたらいいんやけど」
と言い出したんですよ。わたしはすべて右から左に流れている状態だったので
「27日?なんかあったっけ?」
彼はあぜんとして
「演奏会・・・やんね」
あ、そうだったそうだった。
忘れてたんじゃなくて、ぽんと抜けてたんです。最近、よくあります。
「チケットいる?」
というと、うれしそうににこにこ笑って、もらってくれました。

彼と話した取り留めのない言葉の断片は、優しい春風に乗って飛んでいきます。
でもそれでもいい、一緒にいたという確かな瞬間があったのだから。
ゆっくり流れる時にのんびりした気分になりながら、ふとそんな風に思いました。
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# by symphonic-bone | 2006-04-29 23:25 | 友達とのこと

時は流れる

ほんとにまぁ、4月も末じゃないですか。
でもなんだか、わたしは違うところにいるような変な感覚が続いています。
わたしがわたしじゃないような。

さて、先週の土曜日、学校でお祭りがありました。
新入生がみんなで屋台を出すというわけです。
わたしが1回生のときはワッフルを売りました。自分で言うのもなんですが、その案は悪くなかったと思います。
結局、黒字だったし。
その余ったお金で、7000円のパフェをクラスのみんなで食べました。
あぁ、なつかしい。
でも、あの日はほんとに寒かったんですよ。クラリネット吹きちゃんと一緒に、店番以外は常に屋台のそばの建物の中で震えていました。
夏場にクーラーがなくても生きていけるのですが、寒いのはからっきし弱いのです。
地図君の奴は何してたんだろうな。
ふと思いましたが、いまさら覚えていないでしょう。
彼は変わった人間で、楽しかったこと以外は記憶の引き出しに残さないそうです。
たぶん、わたしと出かけたことも何一つ残っていないんだろうなと思うと、ちょっと悲しい気分になります。

さっきの地図君は何をしていたんだろうで思ったのですが、わたしは顔を覚えるのが苦手です。
中学時代は入部してきた20人の後輩たちの名前を2日後位に全員空でいったことがあり、先生に絶賛されたのですが、今思うと後輩たちは全員女の子でした。
・・・そうなんです。
男の人の顔の区別がつかないんですよね、わたし・・・。

なんで!?と、クラリネットちゃんにもいつも言われていました。
そのたびにわたしは聞こえないふり。
だって、だってみんな同じにみえるんだもの、仕方ないよ・・・。
クラスにいたってもそうです。
わたしのそのときのクラスは25人でしたが、そのうち女の子は7人だけ。
わたしにしたらあとの18人はみんな同じ顔なんです。顔の区別も名前もあったもんじゃない。
でも、何度か研究入門とかそんな授業で顔を合わすうちにインパクトのある人は覚えます。
地図君は・・・そうですね、彼を「地図君」だと認識できたのはサークルの団内演奏会で一緒にアンサンブルをやって終わったころですから・・・7月の頭くらいでしょうか。
4月に入学して、週に2回は同じ教室にいて、週に3回は一緒に練習しているのにもかかわらずです。
・・・おそっ、みたいな。
違うんですよ、特に彼とそっくりな眼鏡君がいて、わたしはその人と区別がつかないでいたんです。
でも、クラちゃんに言わすと
「あの2人のどこがどう似てるわけ!?」
だそうで、そこんとこ彼女と食い違いが。
もちろん今となっちゃ、
「どこがどう似ていたんだろうなぁ・・・眼鏡?」
位の認識しかありませんが。

なんだか最近は、昔のことを思い出してばかり。
よっぽど昔が楽しくて、今が楽しくないみたいですが、そういうわけでもないんです。
よくお年寄りが
「むかしはなぁ・・・」
って話す気分がわかる気がします。ええ、まだそんなにわかりたい年齢でもないんですけど。

時は流れます。
のんびり流れに身を任せてみるのも、たまにはいいかもしれません・・・。
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# by symphonic-bone | 2006-04-26 15:38 | 友達とのこと

演奏すること

昨日、わたしの学校でお祭りがありました。
1回生が屋台を出すんですけど。
なんか上でも同じ説明してるみたいなんで省きます。
わたしはそのお祭りに参加して今年で3回目です。
もちろん、3回も屋台出してないですよ。
演奏をしてきました。

昨年はフルオケでわたしの大好きなドヴォルジャーク様の、これまた大好きなスラブ舞曲を演奏しました。
楽器紹介のとき、花先輩と理系君と3人で、マリオの曲をやりました。
今のほうがうまくできるような気がしますが、多分誰もわたしと一緒にマリオなんてやってくれないでしょう。
それはともかく、そのとき隣のトランペットパートでは猫っ子の友達と地図君が曲に乗っていて紹介もしていたのですが、彼女らの紹介というのが、猫ちゃんが
「トランペットはこんな楽器です」
といい、そのあと地図君がラッパのマークの薬で有名なあのフレーズを演奏するというものでした。
なんかなぁ・・・。
猫ちゃんの説明がおかしいんじゃなくて、地図君の演奏が下手だったわけでもなくて何ていうか・・・
2人が並んで立って、真面目くさった顔であんな曲を演奏されるとなぁ・・・。
後で彼と笑いたかったのですが、そのときは本気でけんかしていたのでそうもいかず、今考えるとわたしたちは本当に、年中けんかしているみたいですね。
ともかく、そんなことが昨年はありました。

今年は演奏しない予定だったのですが、アンサンブルに混ぜてもらえるということだったので、張り切って舞台に臨みました。
トロンボーン四重奏に出るのは、今までのオケ生活の中で初めてです。
でもわたし以外の3人はかなりうまいのでせめて、そうせめて足手まといにならないようにと思っていたのですが・・・
めっちゃなってました。
でも先輩たちは優しくて、同じく後輩も優しくて、優しい上にうまいだなんて、この人たち何なの!?と思いました。
あぁやっぱり、先輩にやってもらうべきだったか、わたしはまだまだだ・・・。
でも、
「よくがんばった」
って言っていただいて、ちょこっとだけうれしかったのは事実です。
わがままを通してくださってありがとうございました。

アンサンブル、楽しかったなぁ。またやりたいなぁ。
そうだな、今度はまどちゃんと理系君とわたしとチューバ君で四重奏やりたいなぁ。
でも、チューバ君に言われそう。
「はぁ、そらと?絶対嫌」
うん、ぽいなぁ。
じゃあチューバ君、とりあえず2人でチューバのデュエットでもやろっかー。
「おい、音がなってないよ!」
そんな彼の声が聞こえてきそうです。

四重奏ってすごいですよね。
4人のこころがひとつになって、あんな音楽が生まれるんです。
二重奏も悪くないけど、本当に気持ちよかった。
聴いてくださった人たちもそう思ってくださったら、と思いました。
音楽は本当に奥が深い。
そしてほんとうに暖かい。
演奏するって、いいな。
しみじみとそう感じた1日でした。
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# by symphonic-bone | 2006-04-23 15:39 | 練習のこと

中央広場にて

学年がいっこ上がり、同時に勉強できる専門科目も昨年より多くなります。
わたしは測量学を学ぶべく「測量学および実習」という科目を登録しました。
・・・ええ、知っていましたとも。
測量というのは単に測るだけじゃなく、数字たちがいっぱい出てくるということも。

測量学および実習ということは、その名のとおり「測量学」と「実習」がセットになっています。通年で6単位、3限4限と連続して授業は行われます。
1回目の授業では測量学の概論を学び、その際にはわたしの尊敬する伊能忠敬さんの話ももちろんでてきましたよ。
習ってみると、彼は本当にすばらしい人だったんだなぁと思います。
今地図を手元におくことが出来るのは、まさしく彼のおかげです。
すばらしい。

・・・で、第2回目の昨日、わたしたち受講生は「目測」と「歩測」という測量の技法を教えられた後、実際にフィールドに出て歩くことになりました。
わたしはどうも、目測は基本からなっていないようです。
目で見て
「あ、これやったら18メートル50」
と思った距離を、実際測りなおすと「30メートル」だったりして、思わず苦笑。
そして歩測と言うのは、まぁ漢字のとおりなんですがまず自分の歩幅を測った後、歩いて距離を測ります。落ち着いて歩かないと、数え間違いや広い歩幅で歩いてしまったりして、もう大パニック。
でも、歩測の方はちょっと練習してみると楽しく使いこなすことが出来るようになりました。

その昔、伊能忠敬が日本全土を歩いて地図を作った際、彼は歩測で距離を測って地図を仕上げたというから驚きです。
わたしは先生に与えられたミッション、中央広場沿いを回って歩測で距離を出せ を必死でこなしながらそんなことを考えました。
測量学を専門にするほどに数学にも物理にも長けていませんが、でも本当に楽しいと心から思いました。

ところがですね、そんな風に一生懸命みんなで歩いていたときです。
ちょうど休み時間の学生たちが広場を横切ります。
しかし必死になっているわたしは、よけることも出来ずに直進です。
だって、よけたら数がわからなくなる。
「よし、43歩」
と思ったとき、後ろからさっきの学生たちの笑い声がします。
「何この人ら」
「歩幅研究会ちゃう」
ほ・・・歩幅研究会!?
すると、わたしの横で歩測の結果を紙にメモしていた同じ班の人がぼそりとつぶやきました。
「そうです、ぼくらは歩幅研究会・・・」
なんて失礼なこと、と思ったわたしはそこで笑ってしまい、こんな日もあるかと思ったりしたのでした。

地球を測る・・・。
なんだかとても壮大で難しいことのようで、かといって口に出すと壊れてしまう夢のような言葉です。
地理学はまだまだ奥深いと思ったりしました。

いつか歩幅研究会から公認団体に昇格したいなと思うこのごろ。
今はただ、測量学という勉強を楽しもうと思いました。
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# by symphonic-bone | 2006-04-21 09:38 | 授業のこと

春の日に

気づいたら、もう学年がいっこ上がっていました。
ついにここまできたかという感じです。
思い出すなぁ、入学したばっかりのこと・・・。

わたしの大切な友人であるクラリネット吹きの彼女と、地図君とは同じクラスで知り合いました。
未だその当時のことは覚えています。
本当に些細なことだったのです。
彼女とは、廊下に貼ってあるチラシで友達になりました。
写真撮影の後だったのか、教室に戻ろうとしていたときに彼女がわたしの前にいて、ぼんやりした様子で『応援団吹奏楽部』の文字を目で追っていたので、思わず
「吹奏楽部、入るん?」
と聞いたのがきっかけです。つまり、今オケをやっているわたしたちですが、出会いはなんと吹奏楽部。
あららら。

で、彼女と仲良くなって、今度はクラスで自己紹介があったんです。
その時も、わたしは
「トロンボーンをしてました」
と言ったし、彼女も彼女で
「わたしはクラリネットでした」
と言いました。そしたら、その少し後ですごく大人しそうな人が自己紹介をして、
「トランペットをやっていました」
と言いました。
わたしは超単純なので自己紹介の後に廊下にいたその大人しそうなトランペット吹きに
「このクラスにクラリネットとトランペットとトロンボーン吹く人がいるんやから、わたしらでジャズ出来るね!」
ジャズなんだ・・・
今のわたしが突っ込みます。
爆笑しちゃうよ。
しかし、そんなわたしの言葉を笑いもせず、大真面目に
「そうみたいやね」
という答え。
その声に見上げた先にある彼が、言わずもがな地図君です。
つまり、わたしたちの出会いはジャズ。
・・・なんだかなぁ。
でもそんなこんなで仲良くやっているんだから、それはそれで良しとしましょう・・・。

楽しそうに笑う新入生を見て、わたしはふとそのときのことを思い出します。
すごくすごく、楽しかったなぁ・・・。
でも、過去に戻りたいとは思いません。
わたしがすべきは、今を受け入れて前に向かって進むこと。
暖かい春の日、今年は前向きになろうと思いました。
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# by symphonic-bone | 2006-04-01 13:12 | 友達とのこと