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日々思ったことや感じたことをのんびり書いていこうと思います。


by symphonic-bone
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のんびりしたいとき

最近、何をするにも疲れているようです。
考えることにも、練習をすることにも、何かに対してわめいて当たり散らすことにも。
なので、地図君と約束してちょっと暇なときにしゃべってみるか、ということになりました。
といってもひまなのはわたしのほうで、おそらく彼は忙しいのですが、そんなことはわたしには関係ありません。
・・・いえ、すごく気にしてもういいよって言おうとしたのですが、言うとまた彼が烈火のごとく怒りそうな気がしたのでやめただけです。はい。
お互いの空き時間に、話すことになりました。

その日はよく晴れていて、4月になっても寒かった今年ですが、本当にいいお天気でした。
わたしがその場所に着くと彼はベンチに座って本を読んでいて、おはようと言うとにっこり笑って顔を上げました。
と、ここまで書くときれいな小説のようですが、実際今月は何度も絶交状態が続いていたので、本当はすごく行きづらかったのです。
あって話したいといったのはわたしなのに、土壇場になって正直行きたくないと思って彼が断ってくれないかなとメールを待っていたので、わたしのほうが地図君より遅く着いてしまいました。
絶対見抜かれてた。
その笑顔で確信して、今日のため息1回目。

彼と話しているとなんていうか、ほっとします。
話していて元気が出る人や、笑える人、楽しい人、明るくなれるような人、素直に自分を出せる人・・・いろんな人がわたしの周りにいますが、彼は「ほっとする人」という珍しいカテゴリの人間です。
たまに、自分と似てるんだろうなという気もします。だから、ほっとする。
彼に自分の姿を映して、それをみているような・・・。

でもなんか、話していてたまに遠くをぼんやり見つめていたりするから、やっぱりわたしと話すのは嫌なのかとか思ったら、
「ここから大文字山がちょうど見えるから面白い」
とか言い出すから、やっぱ意味がわかんないんですよね。
ちなみにわたしはテレビでしか大文字焼きを見たことはないのですが、わたしの父親は大文字焼きのすぐ真横にいたことがあるらしいです。火消しのほうなので。
でもそれって、見たというかなんと言うか・・・。
むしろ見えない。

地図君の親は大学の先生です。なので、わたしは普段やたら受けることは出来ない彼の父親の講義をもぐりで受けたことがあります。
ま、1回目の講義だったということと、もともと理科の基礎があったので、受けてきました。
そのとき配られたプリントに、
「講義が終わってもすぐに席を立たず、休み時間の間にその日の講義の復習をすること」
という言葉があって、そのことを彼と話していました。
「すごいいい言葉やとは思うけど、次授業あったらどうするん?」
わたしがたずねると
「僕もそれ言ったけど、無視された」
大学の先生って、そんなんなのか・・・。
でも本当に、そういうことが毎回出来たらいいのにとは思います。
友人であるまどちゃんは、やってそうですけどね。

練習の話をしました。帰っておいでよというと、無理という話。
ミサキちゃん、かなちゃん、何とか言ってやって。
でもわたしの話に耳を傾ける彼を見ていると、本当は戻ってきたいんだろうなとなんとなく思います。
だって、自分から
「27日、授業が早く終わってくれたらいいんやけど」
と言い出したんですよ。わたしはすべて右から左に流れている状態だったので
「27日?なんかあったっけ?」
彼はあぜんとして
「演奏会・・・やんね」
あ、そうだったそうだった。
忘れてたんじゃなくて、ぽんと抜けてたんです。最近、よくあります。
「チケットいる?」
というと、うれしそうににこにこ笑って、もらってくれました。

彼と話した取り留めのない言葉の断片は、優しい春風に乗って飛んでいきます。
でもそれでもいい、一緒にいたという確かな瞬間があったのだから。
ゆっくり流れる時にのんびりした気分になりながら、ふとそんな風に思いました。
by symphonic-bone | 2006-04-29 23:25 | 友達とのこと